展覧会「分離派建築会100年 : 建築は芸術か?」

パナソニック汐留美術館(東京・港区東新橋)で開催中の展覧会。日本初の建築運動「分離派」が宣言を掲げたのが1920年で、今年が100周年とのことです。

「過去建築圏よりの分離」を謳う過激な思想である一方、その作品たちはどこか丸みを帯びていて、かわいい。例えば展覧会カタログの表紙にもなっている「紫烟荘」(堀口捨巳:設計)の屋根。あと庇のリズミカルな段差は、建築模型が展示されていた「東京朝日新聞社」(石本喜久治:設計)でも印象的だった。

 

製本的観点からは、お手製っぽい伊東忠太のスケッチブック「野帳」がよかった。あとタイポグラフィ的には「分離派建築展覧会第6回作品展 招待状」かな。

東京での開催は12月15日(火)まで。年明けには京都国立近代美術館で1月6日(水)から3月7日(日)まで。