私の東京風景(海野弘コレクション ; 1) / 海野弘著(右文書院 , 2006.1)
歩いて、見て、書いて : 私の一〇〇冊の本の旅(海野弘コレクション ; 3) / 海野弘著(右文書院 , 2006.11)
中高生の本と生活 : ヤング・カルチュアの実態調査 / 子ども調査研究所編著(日本エディタースクール出版部 , 1980.11)
書物の環境論(現代社会学ライブラリー ; 4) / 柴野京子著(弘文堂 , 2012.7)
ぜんまい屋の葉書 / 金田理恵著(筑摩書房 , 1991.5)
久し振りに来た池袋(東京都豊島区)で用事を済ませ、折角なので「古書 往来座」へ赴く。ここはやっぱりいい店。海野さんの本は2冊とも署名入り。『ぜんまい屋』は「素人用の活版印刷記」を駆使して製作された味わい深いイメージがあふれる作品集。社会学系の本は「こういうの全然面白くないんだよなあ」と独り言をもらしながら買ってしまう。大丈夫、いつか読む日が来るから。
往来座地下(https://ouraiza.exblog.jp/)
日本の古本屋/古書往来座について(https://www.kosho.or.jp/abouts/?id=12061190)
コロナ禍の中に池袋を訪れたのは、十年来の友人・斎藤文孝君の絵を見に行くため。「第47回東京春季創画展」に出品されています。画題は「叢林10」。これまでずっと、実直に線描を塗り重ねて、水墨画の伝統に連なる「気」を描いて来たのだけど、近年はそれに加えて「光」が強く感じられるのです。この写真では伝わらないのが残念ですが、絵の中央部で光が膨れ上がっているような印象を受けました。
一般社団法人 創画会(https://www.sogakai.or.jp/)
2021年4月2日~4月6日 西武池袋本店別館2階=西武ギャラリー
階段で地下1階まで降りる。現在は三省堂書店が入っているけど、かつてはリブロ池袋本店という今でも語り継がれる魅力的な大型書店がありました。文芸書と人文書の棚が充実していて、高校生の時、福武文庫の蓮實重彦著『夏目漱石論』をレジに持っていったら店の人に「これは難しい本だけど頑張って読んでね」と励まされたことを覚えています。入るのに少し緊張する、大人な感じの書店でした。その後、20代の半ばには2年ほどアルバイトで働きもしたので、思い出も多く、それだけに現状への落胆は大きかったりします。
続いて西武百貨店のお惣菜コーナーへ。牛鍋の老舗「柿安」(本社:三重県桑名市)ですき焼弁当。あとレジの若い店員に勧められるまま、大人の握りこぶしくらいの大きさがある球形のメンチカツも購入。やはり久し振りのデパ地下は刺激が強すぎる。また来よう。